一周忌とは
一周忌は、亡くなってからちょうど一年目の節目に行う法要です。
ちょうど一年目というのは遺族の気持ちとしても大きな区切りとなることなので、改めて故人を偲ぶということで、葬儀に参列してくれた人に再び呼びかけをして行います。
一周忌で行うこととしては、まず僧侶を呼んで仏前で読経をしてもらい、参列をした人たちに焼香をしてもらいます。
法要が終了したあとには会食を用意して一緒に食事をすることとなっており、最後に香典返しをお渡しして解散です。
ちなみに四十九日までの法要のことを「追善法要」と言いますが、その後一周忌以降の法要は「年忌法要」と言われます。
一周忌は基本的に故人の命日を基準に起算されていきますが、どうしてもスケジュールをあわせることが難しいという場合は前倒しをします。
前倒しはどのくらいまで許されるかという決まりは特にないのですが、一般的には命日の1ヶ月以内で行うようにするというのが常識です。
葬儀の時には「友引」など、六曜で縁起が悪いとされる日には行わないようにしていますが、仏事に関してはそうした禁忌はありません。
お花の選び方、贈る際のマナー
一周忌は四十九日が終わってから初めて行われる法要ということもあり、ある程度環境が落ち着いた状況で改めて故人を偲びます。
備えられるお花としては、葬儀のときの花輪の用に大きなものではなく、フラワーギフトなどで使われる大きめのアレンジフラワーが主流です。
価格としてはだいたい1万円くらいが相場ですが、社葬など会社関連で一周忌に参列する場合は、もう少し大きい2万円前後のものを選ぶのが良いとされています。
送る花の種類などは「法要向け」として申込みをすればお店の方で用意してくれますが、全体的に白色を基調にするのが常識となっているので、覚えておきましょう。
人気の高いのがコチョウランの鉢植えで、一周忌以外の法要の席に備えられる花として広く用いられます。