社葬とは
遺族たちが亡くなった家族を弔うために行う一般葬と異なり、故人が生前に所属していた団体が主催して行う葬儀のことを「社葬」といいます。
社葬では喪主は親しい親族(配偶者、長子など)が務めるのとは別に、「世話役」として会社側から代表者が選出されます。
一般葬の場合、参列を依頼する場合その差出人となるのは喪主ですが、社葬の場合は世話役を中心に会社として会社名で案内状を送付するのです。
参列をする人は会社関連の人が大半で、中には故人に直接会ったことがないという人も参列するケースがあります。
社葬の目的は故人を弔うことだけでなく、その会社にとって尽力をしてきた人が亡くなったということを関係者に周知させることです。
同時に、その後も変わらずお付き合いをしてほしいと呼びかけることにあります。
ですので故人のために弔いをするという葬儀は、別に「密葬」として日を改めて行うのが通例です。
社葬の費用相場
社葬は、一般葬とは比べ物にならないほど多くの人に参列を呼びかける大規模な式です。
大企業ということになると数百人規模の式になることも珍しくなく、通常の葬儀場では収納しきれないのでイベント用の大会場を借りることもあります。
当然費用もかなり高くなりますので、葬儀社に支払う費用も多くなり、逆に参列者からいただく香典の額も多くなるものです。
もっとも社葬であれば無条件で大きいというわけではなく、中小企業などでは数十人規模の小さな式を社葬として行う場合もあるでしょう。
社葬にかかる費用は、場所や参列する人数によって大きく変わります。
上記の画像は葬儀屋としても知名度の高い会社の費用事例です。
もし東京23区内の葬儀場で参列者が1,000人を超える場合、総額費用は1,500万円程度かかります。また、さらに参列者が増えたりプランが異なる場合、総額は3,000万円にもなることがあります。
社葬の場合、一般的な葬儀とは異なるため費用がかなり掛かってしまいます。
しかし社葬の場合、会社の必要経費として計上することも可能となっているため、費用を安くすることを優先させるよりも、参列する人たちに会社としてのきちんとした体裁を整えるということが重要になってくるのです。