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電話をかける詐欺

終活詐欺にはご用心を

終活詐欺とは

終活という言葉が一般的になってきたということもあり、そのひずみとして、終活しようとしている人をターゲットにした詐欺も発生するようになりました。

まず終活詐欺として報告されている具体的事例を紹介すると、墓石や仏壇などの販売業者などがあります。
墓石や墓地の使用権などは都心部などに住む人にとってはかなり重大な問題です。
詐欺業者は、あたかもそうしたものを販売できる権利が自分たちにあるかのように振る舞い、言葉巧みに契約をさせます。

しかし、墓はいつ必要になるか不明確であり、かつ実際に必要になるまで確認をする人は少ないでしょう。
そこで実際に必要になったときに連絡をしてみたら、その業者はすでになくなっていた、というケースがあるのです。

そもそもそうした業者は契約を取り付けることまでが仕事なので、ある程度前金を受け取ったらそのままどこかに消えてしまいます。

さらに悪質な業者になると、終活を代行するという名目でその人の重要な資産情報を預かり、それを用いて勝手に処分をしてしまう、ということもあり得ます。
資産管理は面倒なので、できれば誰かに代わってもらいたいと思うかもしれませんが、重要な資産情報を簡単に外部の人に漏らすというリスクは理解しておくべきでしょう。

狙われやすい人の特徴、対応策

他にも「亡くなったときに倍額になって返金される」といった、いかにもおいしい金融商品を買わせようとしたり、健康食品などを売りつけたりといったことも終活詐欺ではよくある話です。

そうした終活詐欺に狙われやすい人の特徴としては「家族と離れて生活をしている」「健康面に不安がある」「認知症で成年後見人がいない」といったことが挙げられます。
なりすまし詐欺などもそうですが、高齢者のみの世帯というのは不安や孤独を感じやすく、つい甘い言葉や親切そうな態度にころっと心を許してしまいがちです。

老老介護ということが社会問題になっていますが、高齢者のみで生活をしていると地域コミュニティからも孤立しがちなので、普段から家族で連絡をとり、異常がないか確認しあうようにしましょう。