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エンディングノートの作成方法や書くべき内容について

エンディングノートとは

終活をこれからしようと考えているなら、まずエンディングノートの作成から始めるのがおすすめです。
エンディングノートは終活の基本として文房具店や書店などで数多く取扱がされており、そこに記載されている項目を記入していくことにより、自然とこれからやるべきことが見えるようになっています。

よくエンディングノートと遺言書を混同されている方を見かけますが、この2つは明確に区別して作成をすることを強くすすめます。
遺言書は民法に規定のある法的拘束力を発生させることができるものであるのに対し、エンディングノートはあくまでも自由意志で作成することなので、作成するかどうかは本人の気持ち次第なのです。

ちなみにエンディングノートという習慣は日本独自のものであり、もともとはNPO法人ニッポン・アクティブライフ・クラブが会員向けに発売した書籍です。
これが2003年に発売されたことで会員以外からも多くの要望が寄せられ、現在までに16万部を超えるベストセラーになりました。

現在ではニッポン・アクティブライフ・クラブ以外の出版社などからも、それぞれ特徴のあるエンディングノートが販売されているので、自分のライフスタイルにあったものを探してみるとよいでしょう。

作成方法、書くべき内容

エンディングノートは遺言書と異なり、そこに記載されている内容を他人や家族に実行させる強制力はありません。
ですので財産分与や権利の譲渡に関する項目については、エンディングノートではなくきちんと遺言書として作成をしておくようにしましょう。

逆に言うと法的拘束力がないことから、自由に書きたいことを書くことができるというのがエンディングノートのメリットと言えます。

記載する内容としてはまず自分に関すること(経歴や思い出、家系図など)や、人間関係(所属する会社や団体、関わりのある人の連絡先など)、さらに自分に介護が必要になった場合の希望といったことが代表的です。

エンディングノートは自分が亡くなったあとだけでなく、事故や病気で意思を正しく示せなくなってしまった時に自分の気持を示すためのツールにもなります。
ですので終末医療に関する希望(難病の告知、延命治療、臓器提供の意思表示など)や、預貯金の口座情報、加入している保険といったものをまとめておくと、家族が速やかに手続をすることが可能です。

エンディングノートは、記載をしてもそれがいざという時に発見されなければ意味がありません。

ですので、普段から近い親族に自分がエンディングノートを作成しているということを明確にしておき、いざという時にはどこを見てほしいかということを示しておくようにしましょう。