家族葬とは
時代とともに変化をしている葬式の形ですが、ここ近年急激に利用者が増加しているのが「家族葬」です。
まず「家族葬」の定義ですが、一般葬と異なり、参列をするのが親族や親しい友人に限定されるということです。
葬儀の手順や流れそのものは一般葬と変わらないのですが、参列者が20人程度、多くても50人未満となるところに特徴があります。
家族葬を取り扱っている葬祭業者は全国に多くありますが、そのほとんどが参列者50人までを家族葬として受け付けています。
家族葬のメリットとしては「弔問客が少ないので対応に追われることがない」「近親者のみでゆっくりお別れができる」「葬儀の連絡や香典返しなどが簡便になる」ということでしょう。
特に地元を離れて生活をしている家族のもとで暮らしていた高齢者などは、地域のつながりも薄く、一般葬ではかなり遠方から人を招かないといけなくなります。
家族の負担も軽くなることから、生前のうちから家族葬を希望して遺言しておく人もいるのです。
費用相場
家族葬が全国的に増えている背景として、葬儀全体にかかる費用が安くなるということがあります。
葬儀にかかる費用は地域によって異なりますが、一般葬として行う場合の平均は121.4万円とされています(平成29年財団法人日本消費者協会の調べ)。
そこに飲食接待費用や寺院費用、さらにその他世話役へのお礼など雑費をコミコミにすると150~250万円程度が必要です。
一方で10~30人程度の小規模な家族葬ということになると、必要となる葬儀の基本費用は50~90万円程度で、そこに飲食接待費用などを加えても100~120万円程度で済みます。
もちろん一律というわけではなく、例えばどんなクラスの祭壇にするかなどにより費用は異なってくるでしょう。
費用を抑える方法
葬儀にかかる費用を抑えるために最も重要になるのが葬儀社選びです。
葬儀社も多くの業者があり、見積もり内容も大きく異なります。
可能であれば生前のうちに終活として見積もりを複数の業者から取得しておくと、その違いがはっきりわかるでしょう。